空心菜の栄養と健康効果

空心菜の基礎知識

空心菜の新芽

 

エスニック料理や中華料理でしばしば利用される野菜が空心菜です。
正式には「ヨウサイ」というのですが、ナス目ヒルガオ科サツマイモ属の野菜で、茎が空洞になっているので中国語で空心菜(コンシンツァイ)、通菜(トンツァイ)とも呼ばれているのです。

 

「空心菜」を日本音でクウシンサイと呼んでいます。沖縄では「ウンチェー」、「ウンチェーバー」と呼ばれています。ちなみに「空芯菜」(クウシンサイ)は、日本で個人が野菜、種子、料理、飲料などの呼称として商標登録をとっています。

 

空芯菜はつる性の多年草ですが、作物としては一年草扱いとなっており、東南アジアが原産で、日本には沖縄県を経て九州から渡ってきたそうです。栽培は湿地で多く行われ、水耕栽培もできます。

 

外見はサツマイモのような感じですが、茎は中空で這っています。切れ目の入った長卵形の葉で、淡紫色や白色の花を付けます。水辺に生育し、水面に茎を浮かせ、暑さに強く、水上で大量に根を伸ばして水を吸収するので、湖沼などの水質浄化活動にも用いられています。

 

反面寒さには弱く、最低気温が10度以下になると茎も根も枯れてしまいます。そのため、日本国内では沖縄県での栽培や、九州など温暖な地域での栽培が広がっています。

 

茎葉を乾燥させてつくられるお茶も開発されており、ほうじ茶よりもやや甘く、香りも強いのですが、カフェインは含まれていないそうです。

 


page top